腰の痛みについて

人体解剖学における腰椎(ようつい)とは、胸郭と骨盤の間にある5つの椎骨のことです。そして腰が痛い(腰痛)場合には、5つあるどの腰椎に問題があっても腰という範囲が痛むことがあり、腰部の上部が痛い場合は上部腰椎に異常があることが。下部が痛い場合、腰椎下部に異常があることが考えられます。

 

しかし痛みの範囲は広いため 痛む箇所が自分でもはっきり認識できないことが多く、このような場合はどの腰椎に痛みの原因があるかを判断するために どういう動作をしたときに痛みがでるかで考えます。

 

腰痛は日本中の成人の90%がいろんな機会に腰痛を発症しており、腰痛はある意味では国民病だとも思われます。腰が痛い(腰痛)の原因には脊髄にできた腫瘍、腰椎の筋肉や筋膜などの障害、椎間板ヘルニアのような腰椎の疾患、神経の損傷が考えられます。その他にも内臓疾患によることや精神・心理的なことが原因になっていることもあります。

 

背骨に原因があるケースの腰痛
(すべり症、椎間板ヘルニア、 骨折、)

 

靭帯、筋肉に原因があるケースの腰痛
(腰部打撲、筋・ぎっくり腰、筋膜炎 )

 

神経に原因があるケースの腰痛
(脊髄腫瘍などの神経疾患、パーキンソン病)

 

内臓疾患に原因があるケースの腰痛
(腹部大動脈瘤、膀胱疾患、子宮筋腫、子宮内膜症、胃腸・膵臓・肝臓疾患、腎・尿結石 )

 

上記の疾患の可能性もございますので、注意しましょう。

骨の老化は20歳頃から始まる

 

腰が痛い(腰痛)は日常生活で前かがみになって腰が痛くなったり、荷物を持とうとして腰に痛みが起きて動けなくなるなど、様々な時に突然激痛がやってきます。ぎっくり腰、慢性の腰痛や椎間板ヘルニアなどいろいろな症状が腰痛にはありますが、腰痛がひどくなると動いたり起きあがることができません。症状は様々ですが、一般的に腰痛の原因は 骨の老化と骨盤のゆがみだと考えられています。

 

残念ながら人の骨の老化は、20歳頃から始まってしまいます。特に50代女性はカルシウム不足になりやすく、骨をつくる骨芽細胞が間に合いません。破骨細胞の活動ばかりががさかんになって骨がスカスカになってしまいます。しかし、その老化スピードは努力によって遅らせることができるといわれています。適度な運動、日光に当たること、そしてバランスの良い食事を心がけることが骨のアンチエイジングには大切です。

 

また、腰の関節に炎症が起きる腰痛には、抗炎症作用と鎮痛効果があることで、最近奥アマゾンで自生するキャッツクローが注目されています。その効果は、キャッツクローが含むアルカロイドと呼ばれる自然の薬理成分のよるものです。ドイツのH・ワグナー博士の研究では、キャッツクローには、他のハーブにはない6種類ものアルカロイドが含まれており、中でもイソテロポデインという成分が免疫力を正常化する作用があり、キノビック酸のグリコシドは炎症を抑える痛みを緩和する作用があることがわかりました。

 

腰の痛みの緩和については、94年、WHO(世界保健機関)でも有効性が確かめられ、また日本の医療機関でも「キャッツクローの腰痛・神経痛に対する有用性」を調査する臨床試験で、その効果が想像以上にすぐれていることが実証されました。