仁科 今日はサプリメントの開発・販売をされているナチュラルインデックスさんの野田壽彦社長にお話をうかがいます。野田社長はどんな経緯で事業を始められたのですか。

野田 大学を卒業してからリコーグループの会社に入社しまして、東京支店長や営業本部長を務めておりましたが、52歳の時に 「リコーのブランドを外した自分に何ができるだろうか」 と考えて早期退職いたしました。事業を興すに当たり、自社の事業領域と商品やサービスの特長を明確に意識し、顧客満足度を高めることを第一に考えました。
今の経済を見れば、お客様が増えて市場が膨らんでいる事業領域もあれば、縮まっていくいっぽうの事業領域もあります。その見極めが大事です。最初から戦う場所を間違ってはいけません。

仁科 「戦略的発想」 というのでしょうか、ロジックを明確にして参入されたわけですね。

野田 そうです。また、たとえサプリメントのように魅力的な市場であっても、市場でのシェアの拡大を優先して 「誰にでも買ってもらえる商品」 を作る時代は終わったと私は考えています。
今のお客様は、一人ひとりが 「自分にとって、その商品はどういうものなのか」 を真剣に考えるようになっていますからね。

仁科 そうなると、事業存続のポイントはどのように変わってきますか?

野田 「一人のお客様にどれだけ長く会社や商品を愛し、買い続けていただけるか」 がポイントですね。 「誰にでも合う商品は、実は誰にも合わない」 と考えて、 「ここなら絶対に勝てる」 という領域で勝負すべきです。伸びている会社は、いずれもその発想で手を打っていますよ。そのような生きた知恵が、知識よりも大切な時代になっているのですよ。

仁科 具体的な勝負の仕方のイメージを持つとしたら、どうなりますか。

野田 「事業領域× (販売活動量+販売活動の質) ×商品力=売上や利益」 という公式を意識されてはいかがでしょう。この場合でいう商品力とは、「良い商品」 そのものよりも、その商品がお客様を満足させている度合いのことです。

仁科 その公式をサプリメントの事業にあてはめると、どうなりますか?

野田 サプリメントのメーカーはたくさんある中で、当社は 「安心・安全に関する意識が高く、少し高めの価格でも支払う消費性向のあるお客様」 に絞って展開しています。ですから、お問い合わせをいただいて、当社の商品が合わないと判断させていただいたお客様には、「コンビニにある一般的なサプリメントで充分だと思いますよ」 と、ご案内しています。

仁科 販売元としては大変に勇気のいる選択ですよね。

野田 そうかもしれませんね(笑)。 しかし、お客様が意識的に企業や商品を選ぶ時代には、企業もお客様を選ばなければ。芸能界も同じでしょう。「“ファン” はすぐ付いてもすぐ離れる。一生離れない “シンパ” をどれだけ持てるか」 で決まるはずです。そのために当社は、無農薬・無添加の原材料を現地で確認し、カプセルの材料まで自然植物由来にこだわった最高品質のサプリメントだけをご提供しています。

仁科 それで気に入ったお客様が一生付いてきてくれれば、
多少単価が高くてもビジネスは続けられる、と。

野田 そうです。しかも当社は、お客様のご要望に対しては常に 「イエス」 で応えます。「ノー」 という返事はあり得ません。「なかなか良いサービス」 ではなく、価格が高くても 「想像もできないようなサービス」 を受けると、お客様はシンパになってくださいます。
それが 「ブランドを確立する」 ということですよ。当社の売上は震災後も落ちるどころか伸びているほどですが、それも高い顧客満足度があるからこそです。
社員一人ひとりが高い顧客満足を意識しています。

仁科 震災といえば、御社は社会貢献にも熱心でいらっしゃいます。

野田 この埼玉県三郷市に避難してこられた被災者の方に、お風呂やお部屋などを提供しています。また、地球環境の改善に貢献するため、モンゴルの植林活動を支援しています。どちらも、たいそうなことではありません。自分たちにできることをしているまでですよ。

仁科 これからも、事業でも社会貢献でも、本当にいいものだけを残していってくださいますように。
本日はありがとうございました。
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